インクカートリッジとトナーカートリッジの違い

プリンターを使用すれば、さまざまな種類の写真やイラストを印刷できます。印刷したい写真やイラストの種類によって最適なプリンターも変わるので、印刷したいものに合ったプリンターを使用した方がきれいに写真やイラストを印刷できます。写真を印刷することが多い人は、写真を印刷するのに向いているプリンターを選んだ方が最適です。プリンターの性能を決める重要な要素の一つはカートリッジで、カートリッジの種類によって特徴にも違いがあります。ここでは、インクカートリッジとトナーカートリッジの違いについて、詳しく解説します。

インクカートリッジとトナーカートリッジの違うところ

インクカートリッジ

プリンターを使用して印刷をする時に使用されているのはカートリッジです。プリンターの種類によって使われているカートリッジの種類は異なり、どのようなカートリッジを使用するかによって、印刷のクオリティも変化します。プリンターに使われていることが多いのは、インクカートリッジとトナーカートリッジです。この2つの種類の製品はそれぞれ特徴があり、プリンターで印刷をするために最適なカートリッジがそれぞれ利用されています。インクカートリッジとトナーカートリッジの大きな違いとしてあげることができるのは、カートリッジを製造するための方法です。インクカートリッジを作るために使われているのは印刷用に使用できる液体状のインクです。プリンターで印刷するために適している、特殊なインクが使われています。インクカートリッジは、本体の内部にインクが充填されているので、印刷機で使用する時にはこのインクを使って、印刷したいイラストや写真などに色をつけることができます。

使用するインクを選ぶことができるインクカートリッジ

インクカートリッジはさまざまな種類のインクを使用して製造できることも、トナーカートリッジとの大きな違いです。インクカートリッジに使われることがあるのは、顔料タイプのインクです。顔料タイプのものの特徴は、水や油に溶けないことです。そのために、このタイプのものを使用して印刷したものは、水や油がかかっても状態を維持しやすくなります。顔料タイプのものを使用したインクカートリッジは、印刷する紙の表面の部分に色を付けます。インクカートリッジには、染料系のインクが使われることもあり、顔料系のものとは異なる特徴があります。染料系のインクは水に溶かすことができることが特徴で、油にも溶かすことができます。紙の中にもしみ込みやすいので、染料系のものが使われたインクカートリッジを使えば、紙の内部にまで色をつけて印刷すること可能です。この2種類のインクで印刷されたイラストや写真は、同じものであってもそれぞれ違った雰囲気を持っています。

トナーが使われているトナーカートリッジ

トナーカートリッジがインクカートリッジと大きく違っているところは、カートリッジを作るためにインクが使われていないことです。その代わりにトナーカートリッジを作るために使われているのは、トナーという特殊な部品です。トナーとは印刷に使用できる固形状の粉末のことで、粒子を使用して作られています。トナーを作る粒子の材料として使われることが多い素材はプラスチックです。プラスチックで作られている粒子の上に色がついている別の粒子をつけることにより、印刷するために使用できる粒子を作れます。トナーカートリッジは、保管するための最適な方法もインクカートリッジとは異なります。トナーカートリッジの保管は適切な環境でおこなうことが必要です。トナーカートリッジを保管する場所を選ばなければいけないのは、トナーカートリッジは湿気や室温の影響を受けやすいからです。湿気が多い場所や高温の場所に長期間保管しておくと、トナーカートリッジが変質してしまうこともあるので、こうした場所は避けて保管することが必要です。

インクカートリッジとトナーカートリッジに向いているもの

インクカートリッジとトナーカートリッジは、使用するのに向いているものにも違いがあります。インクカートリッジに向いているのは写真などの印刷です。インクカートリッジがこうしたものを印刷するのに向いているのは、プリントしたいものに合わせて、最適なインクを使用したカートリッジを使い分けることができるからです。染料系のインクを使用したインクカートリッジの方がきれいに写真をプリントできることもあれば、顔料系のインクを使った方がきれいに印刷できることもあります。印刷する人が自由に選んでインクカートリッジを使用することができるので、自分の好みに合った雰囲気のものを印刷できます。トナーカートリッジはインクカートリッジほど写真の印刷には向いていませんが、印刷のクオリティにこだわらない場合には、写真用に使用することもできます。その一方で最近では、トナーカートリッジでも写真をきれいに印刷できる商品も販売されているので、トナーカートリッジで記念写真などを印刷したい場合にも使えます。

印刷をするためにかかる時間や印刷のクオリティ

インクカートリッジとトナーカートリッジは、印刷をするために必要となる時間にも違いがあります。基本的に液体状のインクを使用するインクカートリッジの方が、印刷をするためにかかる時間も長くなります。トナーカートリッジは粉末状の粒子が使われているので、インクカートリッジより早い時間で印刷をすることが出来ます。印刷しなければいけないものが大量にある場合にも、トナーカートリッジならば多くの時間をかけずに印刷を終えることができます。インクカートリッジは印刷をするために時間がかかりますが、その分見た目がきれいに仕上がります。インクカートリッジを使用して印刷されたものは、トナーカートリッジを利用して印刷したものよりも、発色が優れていることが特徴です。インクカートリッジで印刷された写真やイラストは、トナーカートリッジで印刷されたものより、表面のつやが強いことも特徴です。鮮やかな色を使用した写真やイラストを印刷したい時には、インクカートリッジを使用した方が、きれいに印刷できます。

大きさや販売されている価格の違い

インクカートリッジとトナーカートリッジは、カートリッジの大きさにも違いがあります。一般的にサイズが大きい商品が多いのはトナーカートリッジです。容量の多いトナーカートリッジを購入して使用すれば、一つのカートリッジで大量の印刷物を印刷することができます。印刷をしなければいけない印刷物の数が非常に多い会社ならば、トナーカートリッジを積極的に使用することにより、印刷をするためにかかる費用を効果的に削減できます。インクカートリッジはサイズが小さい商品が多いので、中に入っているインクの量も多くありません。多くの印刷物を印刷するためには適していませんが、クオリティの高い印刷物を少量だけ作りたい場合などには最適です。販売されている代金もインクカートリッジとトナーカートリッジでは違いがあります。インクカートリッジの方が安い価格で販売されている商品が多く、トナーカートリッジは高額の商品が多いことが特徴です。高額である分、長く使用できる商品も多いことから、トナーカートリッジを使用している企業も多いです。

まとめ

インクカートリッジとトナーカートリッジは、それぞれ特徴が異なっているので、使用される目的も異なります。インクカートリッジとトナーカートリッジの大きな違いは、使用材料です。インクカートリッジのインクは、液体状のものを使用しています。トナーカートリッジに使われているのは固形状の細かい粒子です。カートリッジの大きさも、インクカートリッジとトナーカートリッジでは違いがあります。大容量の製品が多く販売されているはトナーカートリッジです。